マンモグラフィ施設・画像評価からのお知らせ

4.フィルムの取扱い(16点)

4.フィルムの取扱い(16点)

a.照射野の範囲(4点)
読影に支障のない照射野が設定されているかの評価である。
胸壁側、上下に照射野の欠損がないこと、フィルムの「爪」はネームプリントの部位にあること。マスクによる明るい透過光は読影の障害になる。
デジタルマンモグラムにおいては、焼付けの方法により左右が離れて観察しがたいあるいは高さが合わない場合や、メジャーが焼き付けられているために乳房の観察が障害される場合もあり、これら読影しやすい焼付け条件もここに含める。

  • 適切である :4点
  • 一部不適切である:2点
  • 不適切である :0点

b.撮影情報 ( 8点 )
撮影施設、撮影年月日、個人の特定に必要なID,氏名、生年月日、年齢などが必要である。撮影施設、撮影年月日、氏名、ID、年齢または生年月日、フィルムマーク(左右の別、撮影方向)が適切な位置に焼きこまれていなければ受付できません(精中委個人情報保護参照)。フィルムマークは乳房より離れた腋窩側に表示する。裏返しは標準法ではないので、減点する。
撮影技師名も表示されていることが望ましい。
情報改ざんの可能性などからこれらの情報はフィルムに焼き付けられていることが必要であり、シールでの表示は不可である。

  • すべて適切である :8点
  • 一部不適切である :項目分を減点
  • 不適切である・表示なし :0点

c.撮影条件(4点)
撮影条件は読影や次回の参考になる重要な情報であるが、デジタルマンモグラムにおいては、画像から線量を推定することが困難であり、かつ画質は線量に依存するため、線量あるいは線量が推定できる撮影条件の記載は必須である。
ターゲット、フィルタ、乳房厚、圧迫圧力、 kV 、 mAs を表示する。
スクリーン・フィルム システムおよびデジタル システムの両システムに適用する。
暫定的にシール添付も認める。

  • すべて適切である :4点
  • 一部不適切である :項目分を減点
  • 不適切である・表示なし :0点

新画像評価基準

  1. ファントム画像評価(視覚評価とデジタル評価)
  2. 臨床画像評価(アナログ・デジタル)
  3. ポジショニング(24点)
  4. フィルムの取扱い(16点)
  5. 総合評価