マンモグラフィ施設・画像評価における評価基準の変更について

謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素はマンモグラフィ施設・画像評価にご理解、ご協力いただきありがとうございます。
さて、施設・画像評価委員会では、令和4年度総会(2022年4月19日)におきまして、評価基準を変更することとなりました。


<現在>
A評価(100点-88点) 検診マンモグラムとして申し分ない
B評価(87点-76点) 検診マンモグラムとして適当であるが、多少の改善点がある
C評価(75点-64点) 検診マンモグラムとして適当とはいえず、かなりの改善点がある
D評価(63点以下) 検診マンモグラムとして不適当である。根本的な改善が必要である
※B以上の評価には1,評価画像全てにおいてB以上が必要である。2,画質評価(乳腺内外コントラスト・鮮鋭度・粒状性)の全項目において50%以上の評価点が必要である

<変更後>
A評価(100点-88点) 検診マンモグラムとして申し分ない
B-1評価(87点-82点) 検診マンモグラムとして適当であるが、さらなるポジショニング技術および画質の向上を求む
B-2評価(81点-76点) 検診マンモグラムとして適当であるが、さらなるポジショニング技術の向上と装置メーカーによる画像処理の改善を求む

C評価(75点-64点) 検診マンモグラムとして適当とはいえず、かなりの改善点がある
D評価(63点以下) 検診マンモグラムとして不適当である。根本的な改善が必要である
※合格(B評価以上)は1,全ての評価画像で76点以上であること 2,画質評価(乳腺内外コントラスト・鮮鋭度・粒状性)のすべての項目において評価点が半分以上(ソフトコピー5点、ハードコピー4点)であることが必要である

<変更開始時期>
2022年9月1日より

以上

2022年8月22日
NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構
施設・画像評価委員会委員長 森田孝子


超音波講習会における試験変更に関するお知らせ

2022年度開催の精中機構主催・共催の超音波講習会から試験の内容を変更いたします。

1.医師講習会

<変更点>
(1)試験問題
 ・文章試験を新設し、スクリーニング動画を廃止します。
 ・画像試験の動画と静止画の問題数を変更します。
(2)評価基準
 ・・・・



変更前 変更後
スクリーニング動画 25問 0問
動画 25問 30問
静止画 50問 60問
文章試験 - 25問
評価基準
評価A
下のすべてを満たすこと
病変部画像+スクリーニング動画:感度90%以上,特異度90%以上
推奨カテゴリーの一致度70%以上,疾患名の一致度70%以上
評価B Aでなく以下のすべてを満たすこと
病変部画像+スクリーニング動画:感度80%以上,特異度80%以上
疾患名の一致度60%以上
評価C A, Bでなく以下のすべてを満たすこと
病変部画像+スクリーニング動画:感度70%以上,特異度70%以上
評価D A,B, Cの基準に当てはまらない場合,もしくは
病変部画像,スクリーニング動画いずれかにおいて
感度50%未満,特異度50%未満の場合

2.技術講習会

<変更点>
試験問題
・画像試験の問題数を変更します。
 なお、動画および静止画試験はカテゴリーと最も考えられる疾患名を選ぶもの、
 スクリーニング動画試験はカテゴリー3以上の病変があるかどうかを答えるものです。
評価基準
・・・・



変更前 変更後
スクリーニング動画 40問 30問
動画 25問 30問
静止画 25問 30問
文章試験 25問 25問
評価基準
評価A 下のすべてを満たすこと
文章試験:60%以上
画像試験:感度90%以上,特異度90%以上
推奨カテゴリー:一致度70%以上,疾患名の一致度60%以上
評価B Aでなく以下のすべてを満たすこと
文章試験:60%以上
画像試験:感度80%以上,特異度80%以上
評価C A, Bでなく以下のすべてを満たすこと
文章試験:60%以上
画像試験:感度70%以上,特異度70%以上
評価D A,B, Cの基準に当てはまらない場合

※精中機構HP『乳がん検診超音波検査実施・判定医師リスト』への掲載には上記B評価以上が必要である。

2022年5月○日
NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構教育・研修委員会 丹黒 章