マンモグラフィ施設・画像評価

施設・画像評価を受けるには【デジタル(ソフトコピー)】

2018年7月改定

ソフトコピーシステム評価受検の必須条件

ソフトコピー診断(モニタ診断)では、全ての症例の診断毎にワークステーションにおいて操作が必要であることから以下の条件が満たされていることを前提とします。

  1. 5MP以上(解像度:2560×2048、画像ピッチ:165μm相当)※1のマンモグラフィ用モニタ2面とサブモニタによるワークステーションで読影診断すること。
    また、1面モニタの場合は、モニタ2面と同等の解像度を有すること。
    ※1モニタの解像度、画像ピッチについては多くの機種が存在し更に新たにリリースされているため、施設・画像評価委員会では順次評価しています。
  2. モニタのキャリブレーション推奨輝度が500cd/m2程度,またはそれ以上であること
  3. 特に輝度が高いモニタではビュアの画像表示情報等の輝度が高く読影の妨げとならないよう十分留意されていること。
    カラーモニタではGUI(ボタンやツールバー)の色が読影の妨げとならないよう十分留意されていること。
    (500cd/m2より著しく高い輝度およびカラーの場合にはビュアメーカに画像表示情報、カラー表示の仕様に関し本委員会よりビュアメーカに確認し、必要な書類を準備いただく事があります。)
  4. ワークステーションにはマンモビューアソフトがインストールされており、適切な読影操作が可能なこと。
  5. 検診マンモグラフィ読影医師と認定されている医師の、下記いずれかの講習会を受講していること※2
    ・デジタルマンモグラフィソフトコピー診断講習会
    ・マンモグラフィソフトコピー施設・画像評価認定受検のためのオンライン講習会
    ・2018年4月以降の新規マンモグラフィ読影講習会
  6. 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師・医師と認定されている技師または医師で、なおかつ「デジタルマンモグラフィ品質管理講習会」を受講(E-learningでの講習会も含む)し、品質管理を行っていること。※2

※2 デジタル受講証を紛失等された場合は再発行のお手続きをお願いします。(有料\1,100)
デジタル講習会受講証再発行
精中機構主催でない通常講習会と更新講習会の受講証の再発行は受講された主催団体にお問い合わせください。

Step 1 (各施設)臨床画像評価の準備

※提出画像・書類は「受付完了」から過去1年以内に実施あるいは撮影のものを提出すること 受付完了:web申請と評価料振込と必要書類の送付の3点の手続きが完了した時点のこと
  1. 日常品質管理記録のコピー(直近3カ月分)
    ・自由書式 乳房組織模擬試料内蔵ファントムの視覚評価は,評価者名と点数による評価結果が記入されていること。
    ・自由書式 乳房組織模擬試料内蔵ファントム等の測定評価は,画素値の測定結果が記入されていること。
  2. 定期品質管理記録簿のコピー
    医療機関名、設置場所、撮影装置名、試験実施日、測定者、使用測定機器等が記載されていること。
    ・品質検査項目の中には”X線出力”、”AGD”、”HVL”の3項目の数値データが含まれていること。
    ・受入試験を受付完了から過去1年以内に実施した場合は受入試験のコピーでも可
  3. モニターの日常品質管理記録のコピー(直近3カ月分)※3
    ・CDでの提出可
  4. モニターの定期(不変性)品質管理記録のコピー※3
    ※3 モニターの品質管理記録の注意事項
    ・5MPは2面分の提出すること
    ・医療機関、設置場所、モニタータイプ、メーカー、シリアル番号、管理者(担当者)、試験日、測定器、目視検査(全体評価、グレースケール、クロストーク、輝度均一性、アーチファクト、フリッカー)、測定検査(最大輝度、最小輝度、輝度比、コントラスト応答とその偏差)は必ず記載されていること
    Tot社例1Tot社例2Tot社例3Na社例1Na社例2Na社例3, Toh社例1Toh社例2Toh社例3
  5. 検診マンモグラフィ読影医師と認定されている医師の、デジタルマンモグラフィソフトコピー診断講習会の受講証のコピー
    デジタルマンモグラフィソフトコピー診断講習会を受講されていない場合は下記いずれかの受講証のコピー
    ・マンモグラフィソフトコピー施設・画像評価認定受検のためのオンライン講習会受講証
    ・2018年4月以降の新規マンモグラフィ読影講習会受講証
    →認定取得確認のため受講証(賞状形式)とともにAB評価の評価票と最新の評価票の合計3つ(最新評価がAB評価なら2つ)を提出してください
    →評価票のみ、指導者研修会の評価票は対象外です
  6. 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師・医師と認定されている技師または医師の、「デジタルマンモグラフィ品質管理講習会(技術講習会)」の受講証のコピー(オンデマンド含)
  7. 提出画像の読影を行っている5MPモニタ上の初期表示状態の報告 ※コンソール不可
    ・提出対象画像:評価する4画像全て
    ・乳房に文字情報が重ならないこと
    ・デジタルカメラで撮影した画像または画面キャプチャを、可搬型媒体(JPEG)または紙にて提出
    (1)画像情報・条件の表示位置を確認するための全体画像
    (2) 画像情報・条件を確認する個別表示画像 詳しくはこちらの資料を参照を参照ください。
  8. 【極めて高濃度】、【不均一高濃度】、【乳腺散在】、【脂肪性】の4つのタイプの臨床画像(DICOM画像)
    重要な注意事項 個人情報の取り扱いについて
    ・極めて高濃度:圧迫乳房厚30mm以上のものを提出すること
    ディスク本体に施設名と乳房構成の記載をお願いします。
    複数症例を1枚のディスクに入れて提出される場合は、上記に加えてフォルダ名を乳房構成名にして提出してください。
    ・DICOM画像は、GSDFに対応した状態にて保存すること
    ・提出画像は通常施設で適用している画像処理条件。症例毎、左右別々に手動にて画像処理を変更しないで提出してください。
    ・原則、有所見症例でないこと。
    ただし、精査施設におかれましては、所見があっても、画質およびポジショニングに左右差がないなど評価に支障を来す画像でなければ提出可能です。

極めて高濃度

不均一高濃度


乳腺散在

脂肪性


Step 2 (各施設)web申請


“マンモグラフィ施設・画像評価申込フォームはこちら”より行って下さい。(ページ1番下)

Step 3 (各施設)必要画像・書類の発送、評価料のお振込み

  1. 評価料のお振込み
    ・振込料、振込先は“web申請後に届く自動返信メール”をご確認ください。
  2. 「Step 1」で揃えた画像・書類の発送
    「振替払込請求書兼受領証」のコピーを同封すること
    ・ネットバンキング等からのお振込みの場合は、「振込日」「振込名」「振込金額」が記載された書類を同封(自由書式)

発送先:
〒460-0002 名古屋市中区丸の内2丁目12番26号 丸の内セントラルビル7階
NPO法人 日本乳がん検診精度管理中央機構 施設・画像評価委員会 TEL:052-219-8166


Step 4 (事務局)ファントム・線量計送付


  • 「Step 3」の“必要画像・書類”が当機構に届いたのち、ファントムと線量計をお送りします。
  • 順次各施設にお送りしておりますが、お申込みが多い場合にはしばらくお待ちいただく事もございますのでご了承ください。
  • ※「Step 3」から一ヶ月以上ファントムが送られてこない場合はお振込みがされているか確認した上、当機構にお問い合わせください。

Step 5 (各施設)手順書に沿ってファントム撮影および線量計照射の実施

  • 「Step 4」でお手元に届いた手順書をご熟読いただき、ファントム撮影および線量計照射を行ってください。
  • 撮影および照射後はすみやかに指定された箇所に返送してください。
    ※線量計再照射が生じました場合は線量計再照射料が追加必要になりますのでご注意ください。
    線量計のみ:\4,260ー(税込、送料込)
    ※貴施設より返送いただくファントム、ファントム写真など送料、お振込み手数料は、すべて貴施設負担となります。

Step 6 (事務局)評価

  • 精中機構 施設・画像評価委員会が作成した基準に従い、臨床画像、ファントム画像を評価します。「Step 4」から「Step 6」までに約2〜3ヶ月を要します。
  • 審査にすべて合格した施設には精中機構 施設・画像評価委員会から認定証が授与され「マンモグラフィ検診施設・画像認定施設リスト」に施設名を掲載し認定といたします。
    また、この認定は3年間有効とし、3年毎に評価を受けていただくことになります。→詳細はこちら
  • 合格されなかった施設には審査項目別に改良の方法、留意点などを記述した書類を送付し再評価の機会が得られることを願っています。

※2016年4月1日以降の評価より再提出となった施設については再提出料(¥3,300(税込))を頂戴することになりました。
詳細はこちら→「施設・画像評価における再評価の料金徴収について

→マンモグラフィ施設・画像評価 【デジタル(ソフトコピー)】申込フォームはこちら